旅行から帰って写真を見返したら、撮影日時が全部おかしい——カメラの日付設定を忘れていた、海外で時差を直し忘れた、 スキャンした古い写真に今日の日付が入ってしまった。そんなときに役立つのが撮影日時(EXIFの日時)の変更です。この記事では、写真の撮影日時がどこに記録されているのか、 どうやって一括で正しく直すのか、そして画質を落とさず安全に修正する方法を解説します。
撮影日時はどこに記録されているのか — EXIFの3つの日時タグ
写真の撮影日時は、画像ファイルの中のEXIF(Exchangeable Image File Format)という メタデータ領域に記録されています。EXIFには撮影日時のほか、カメラの機種・設定値・GPS(位置情報)なども含まれます。
ややこしいのは、日時に関するタグが3種類あることです。役割を理解しておくと、修正後に 「写真アプリで日付が直っていない」といったトラブルを避けられます。
| タグ名 | 意味 | 写真アプリでの扱い |
|---|---|---|
| DateTimeOriginal | 実際にシャッターを切った日時 | 多くのアプリが並び替えに使う「本命」 |
| DateTimeDigitized | デジタルデータ化した日時(スキャン等) | 通常はDateTimeOriginalと同じ値 |
| DateTime | ファイルを最後に編集・更新した日時 | 一部アプリが参照する補助的な値 |
写真整理アプリの多くはDateTimeOriginalを基準に並び替えます。ただしアプリによって 参照するタグが違うため、撮影日時を直すときは3つすべてを同じ値に揃えるのが確実です。 ぱんだツールズの撮影日時を変更ツールは、この3タグをまとめて書き換えます。
2つの修正パターン — 「指定」と「ずらす(±)」
撮影日時の修正には大きく2つのやり方があり、状況によって使い分けると効率的です。
パターン1: 日時を指定する
正しい日時を直接入力して上書きする方法です。日付がまったく不明、あるいは 「2000年1月1日」のような明らかに誤った初期値が入っている写真に向いています。 スキャンした古い写真に「撮影された当時の日付」を入れたいときも、このパターンを使います。
パターン2: 日時をずらす(±)
現在の日時に対して差分(プラス/マイナス)を加える方法です。たとえば次のようなケースで威力を発揮します。
- 海外旅行の時差 — ハワイで撮った写真がすべて日本時間のまま。一律で「−19時間」ずらして現地時間に直す。
- カメラの時計ずれ — カメラの内蔵時計が3日進んでいた。すべて「−3日」補正する。
- サマータイムの戻し忘れ — 旅行中だけ1時間ずれていた。「−1時間」で補正。
「ずらす」方式の利点は、複数枚の撮影順(相対的な時間関係)を保ったまま一括補正できる点です。 1枚ずつ正しい時刻を計算する必要がなく、ずれの量さえ分かれば何百枚でも一度に直せます。
撮影日時を変更する手順
- 写真を準備する(HEICはJPEGに変換) — iPhoneのHEIC写真はそのままではEXIFを編集しにくいため、先にHEIC→JPEG変換でJPEGにしておきます。デジカメのJPEG写真はそのまま使えます。
- ツールに写真を読み込む — 撮影日時を変更ツールを開き、JPEG写真をドラッグ&ドロップします。複数枚をまとめて選べば一括処理が可能です。 読み込むと現在のDateTimeOriginalが表示されます。
- 修正方法を選ぶ — 日付が不明・誤っているなら「日時を指定」、時差や時計ずれで一律にずれているなら「日時をずらす(±)」を選び、 補正量(例: +9時間、−3日)を入力します。
- 書き換えてダウンロードする — 実行するとEXIFの日時タグが書き換えられ、処理後のJPEGをダウンロードできます。画素データには触れないため画質は劣化しません。
ブラウザ内処理だから家族写真でも安心
撮影日時の編集は、旅行写真・家族写真・子どもの成長記録など、プライベートな写真に対して 行うことがほとんどです。ぱんだツールズの撮影日時編集はすべてブラウザ内(あなたの端末上)で完結し、 写真がサーバーにアップロードされることは一切ありません。第三者のサーバーに大切な写真を預ける必要がないため、 プライバシーを守ったまま安心して一括処理できます。
注意点 — 事前に知っておきたいこと
- 画質は劣化しない — 書き換えるのはEXIFのメタデータだけで、画素データには触れません。再エンコードを伴わないため、画質はまったく変わりません。
- 対応はJPEGのみ — EXIFの日時編集に対応するのはJPEG形式です。iPhoneのHEICは事前にJPEGへ変換してから処理してください。
- EXIFがない写真は処理できない — スクリーンショットやSNSからダウンロードした画像など、そもそもEXIFを持たない画像には日時タグが存在せず編集できません。
- 日時を消したい場合は別ツール — 撮影日時を残さずプライバシー情報を消したい場合は、画像GPS・Exif情報削除でEXIFごと削除します。
まとめ
- 撮影日時はEXIF(Exchangeable Image File Format)内のDateTimeOriginal・DateTimeDigitized・DateTimeの3タグに記録される
- 整理アプリはDateTimeOriginalを基準にすることが多いが、確実を期すなら3タグを同じ値に揃える
- 日付不明・誤りには「日時を指定」、時差や時計ずれには「日時をずらす(±)」を使い分ける
- 「ずらす」方式なら複数枚の撮影順を保ったまま、何百枚でも一括補正できる
- iPhoneのHEICは先にJPEGへ変換してから編集する
- EXIFのメタデータだけを書き換えるため画質は劣化せず、ブラウザ内完結でサーバーに写真は送られない