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画像フォーマット

WebPとは — PNGやJPEGとの違いと変換すべき場面

約5分

「WebPファイルが開けない」「なぜWebPという形式があるの?」—— Webデザインや画像を扱っていると目にする機会が増えてきたWebP。 この記事では、WebPがなぜ生まれたのか、PNG・JPEG・GIFとどう違うのか、 そして変換すべき場面・しなくてよい場面を整理します。

WebPとは — Googleが作ったWeb専用フォーマット

WebP(Web Picture)はGoogleが2010年に開発した画像フォーマットです。 名前が示す通り「Web向けの画像」として設計されており、 Webページの表示速度向上を最大の目的としています。

圧縮技術はJPEGの仕組みをベースにしつつ、動画フォーマットWebMの圧縮アルゴリズムを静止画に応用して効率化しています。 その結果、同じ画質でJPEGより約25〜35%、PNGより約26%小さくなります。 Googleの自社サービス(YouTube・Gmail・Googleフォトなど)でWebPが大量に使われているのは、 転送量削減とページ速度改善のためです。

PNG・JPEG・GIFとの違い

WebPJPEGPNGGIF
圧縮方式非可逆・可逆両対応非可逆のみ可逆のみ可逆のみ
ファイルサイズ最小クラス小〜中中(256色制限)
透過(透明)△(2色のみ)
アニメーション△(APNG)
ブラウザ対応主要ブラウザ全対応全対応全対応全対応

WebPの最大の強みは透過・アニメーション・非可逆/可逆の全部入りという万能さです。 JPEGは透過不可、PNGはサイズが大きい、GIFは色数が少ないという各形式の弱点を WebP一つで補えます。

WebPを使うべき場面・使わないほうがよい場面

使うべき場面

  • Webサイトに掲載する画像 — ページ読み込み速度とCore Web Vitals(LCP)の改善に直結します。
  • 透過(透明)が必要な画像 — PNGの代替として最適。サイズを大幅に削減できます。
  • アニメーションをGIFより軽く — アニメーションGIFをWebPに変換すると40〜80%のサイズ削減が見込めます。

使わないほうがよい場面

  • メール添付・ファイル共有 — 受け取り側のソフトが非対応のことがあります。JPEG/PNGが無難です。
  • SNSへの投稿 — X(旧Twitter)やLINEなど、WebPを直接投稿できないSNSもあります。
  • 印刷・入稿データ — 印刷会社のワークフローはWebP非対応が一般的です。TIFF・PDFが推奨です。
  • 画像編集ソフトとのやり取り — Photoshop・Illustratorの旧バージョンは非対応の場合があります。

WebPが「開けない」と言われる理由

WebPのブラウザ対応は2022年時点でほぼ完了していますが、ブラウザ以外のソフトウェア対応は途上です。

  • Windowsの「フォト」アプリ:古いバージョンは非対応(Windows 11は基本対応)
  • macOS プレビュー:10.14 Mojave以前は非対応(10.15 Catalina以降は対応)
  • Adobe Photoshop:CC 2014以前は非対応(CC 2022以降は対応)
  • iPhone「写真」アプリ:ブラウザ表示はOKだがカメラロールへの保存は非対応

受け取り相手の環境が分からない場合は、WebPではなくJPEGやPNGで送るのが無難です。 逆にWebサイトに使う画像ならWebPを積極的に選ぶべきです。

WebPへの変換・WebPからの変換方法

WebP変換ツールを使えば、JPEG・PNG・GIF → WebP の変換と、WebP → JPEG・PNG の変換がブラウザ内で完結します。 ファイルはサーバーに送られないので、機密性の高い画像でも安心して使えます。

  1. ファイルを選ぶ — 変換したい画像をドラッグ&ドロップまたはファイル選択でアップロード
  2. 変換方向と品質を設定 — WebPへの変換か他形式への変換かを選び、品質(80〜90が推奨)を設定
  3. 変換してダウンロード — ブラウザ内で処理が完了し、変換済みファイルをダウンロード

品質設定の目安: Web公開用は80〜85(見た目の差はほぼなし)、保管用は90以上が妥当です。 ロスレス変換(可逆)を選べばデータ劣化ゼロで変換できますが、ファイルサイズは大きくなります。 変換後に容量をさらに抑えたい場合は画像圧縮ツールとの組み合わせも有効です。

まとめ

  • WebPはGoogleが開発したWeb向けフォーマット。同画質でJPEGより25〜35%、PNGより26%小さい
  • 透過・アニメーション・非可逆/可逆の全部に対応するオールマイティな形式
  • Webサイト掲載用の画像はWebPが第一選択。ページ速度とCore Web Vitals改善に直結する
  • メール添付・SNS・印刷用途ではJPEG/PNGの方が相手の環境を問わず確実
  • 変換はブラウザ内で完結するツールを使えば、ファイルを外部に送らずに処理できる

よくある質問

WebPとはどんな画像形式ですか?

WebPはGoogleが2010年に開発したWeb向けの画像フォーマットです。同じ画質でJPEGより約25〜35%、PNGより約26%小さくなります。透明度(アルファチャンネル)とアニメーションの両方をサポートしており、Webページの表示速度向上を目的として設計されました。

WebPが「開けない」と言われるのはなぜですか?

WebPは比較的新しいフォーマット(2010年)で、古いソフトウェアは対応していません。Windowsの「フォト」アプリは古いバージョンで非対応、macOSは10.14 Mojave以前で非対応、Adobeソフトはバージョンによって対応状況が異なります。メールやドキュメントに添付する場合はJPEGやPNGに変換するほうが安全です。

WebPはJPEGと比べて画質はどうですか?

同じファイルサイズで比較すると、WebPのほうが視覚的に高品質です。特にグラデーションや写真の細部でJPEGより優れた結果が出ます。ただし体感差は品質設定によって変わり、JPEG品質90とWebP品質80はほぼ同等の見た目になることが多いです。

PNG→WebP変換で透明部分は保持されますか?

はい、WebPはアルファチャンネル(透明情報)をサポートしているため、PNGの透明部分を保ちながら変換できます。これがPNGの代替としてWebPが推奨される大きな理由の一つです。JPEGは透明非対応のため、透明な画像をJPEGに変換すると背景が白や黒で塗りつぶされます。

Webサイトに使う画像は全部WebPにすべきですか?

Webサイト掲載用の画像はWebPを第一選択にするのがベストプラクティスです。主要ブラウザはChrome・Firefox・Safari(v14以降)・Edge・Operaがすべて対応済みです。ただしIEは非対応のため、IE対応が必要な社内システムでは使えません。SNS・メール添付・一般ユーザーへのファイル共有ではJPEG/PNGの方が確実です。

WebPからJPEGやPNGに戻す変換もできますか?

できます。WebP→JPEG変換はブラウザのCanvas APIで実現でき、品質設定も可能です。ただしいったんWebPに圧縮した後のJPEG変換では、すでに圧縮された情報をさらにJPEGで圧縮するため若干の画質劣化が生じます。元画像(非圧縮のPNG等)が残っているならそちらから変換するのが理想です。

iPhoneでWebPは開けますか?

iPhoneのSafariはiOS 14(2020年)以降でWebPに対応しています。ただし「写真」アプリへの保存は現在も非対応で、Safariで表示はできてもカメラロールには保存できません。共有・保存目的ならJPEGの方が使い勝手が良いです。

アニメーションGIFをWebPに変換するとどのくらい小さくなりますか?

アニメーションGIFをWebPに変換すると、一般的にファイルサイズを40〜80%削減できます。GIFは色数が256色に制限されるうえ圧縮効率が低いため、WebPへの変換は効果が大きい場面の一つです。ただし変換ツールによってアニメーション対応の有無が異なります。

画像ファイルはサーバーに送信されますか?

いいえ、送信されません。変換処理はすべてブラウザ内(Canvas API)で完結するため、画像がサーバーに送られることはありません。機密性の高い画像や個人情報が含まれる写真でも安心してお使いいただけます。

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