OpenAI Codex CLIを使い始めると、チャット入力欄に/を打ったときに コマンド候補が出てくることに気づきます。でも「何が使えるのか全部把握したい」 「/forkと/sideって何が違うの?」「Claude Codeにも似たコマンドがあるけど同じ意味?」 と疑問が積み重なってくる人も多いはずです。 本ガイドでは、Codex CLIのスラッシュコマンド全33個を用途別に整理し、 特によく使うコマンドの使い方を詳しく解説します。
注意
本記事のコマンド情報は2026年5月時点のデータです。 Codex CLIは活発に更新されているため、コマンド名・挙動が変わる場合があります。 最新情報は必ず公式ドキュメントで確認してください。
Codex CLIとは
Codex CLIはOpenAIが提供するコマンドラインのAIコーディングエージェントです。 ターミナルから対話的にコードの生成・修正・レビューを依頼でき、 GPT-4系モデルを使ったマルチファイル編集やGit操作にも対応しています。 同じCLI型のコーディングエージェントとしてAnthropic の Claude Code がありますが、 Codex CLIはOpenAIのエコシステムに乗りつつ、独自の会話フォーク機能や プランモードを備えているのが特徴です。
スラッシュコマンド全一覧(カテゴリ別)
Codex CLIには33個のスラッシュコマンドがあります。大きく8つのカテゴリに分類できます。
会話・セッション管理
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| /clear | ターミナルをクリアして新しいチャットを開始 |
| /new | 同一CLIセッション内で新しい会話を開始 |
| /resume | 保存された会話をセッションリストから再開 |
| /compact | 表示中の会話を要約してトークンを解放 |
| /fork | 現在の会話を新しいスレッドにフォーク |
| /side | 現在の会話から一時的なフォークを開始 |
| /agent | アクティブなエージェントスレッドを切り替え |
タスク・プランニング
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| /plan [prompt] | プランモードに切り替え。任意でプロンプトを指定可 |
| /goal | 実験的なタスクゴールを設定または表示 |
コード確認・レビュー
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| /diff | Gitのdiffを表示(未追跡ファイルも含む) |
| /review | ワーキングツリーのレビューをCodexに依頼 |
| /copy | 最新のCodex出力をコピー |
| /mention | ファイル・フォルダを会話に添付 |
モデル・権限・設定
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| /model | アクティブなモデルを選択(reasoning effortも設定可) |
| /fast [on|off] | Fast mode(GPT-5.4向け)のオン・オフを切り替え |
| /permissions | Codexが事前承認なしにできることを設定(Auto/Read Only等) |
| /personality | 応答スタイルを選択(friendly/pragmatic/none) |
| /experimental | 実験的機能(Apps・Smart Approvals等)のオン・オフ |
プロジェクト初期化・MCP・ツール連携
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| /init | カレントディレクトリにAGENTS.mdのスキャフォールドを生成 |
| /mcp | 設定済みのMCPツール一覧を表示 |
| /apps | コネクターアプリを一覧表示してプロンプトに挿入 |
| /plugins | インストール済みおよび検出可能なプラグインを閲覧 |
| /sandbox-add-read-dir <path> | サンドボックスに追加ディレクトリの読み取りアクセスを付与(Windowsのみ) |
カスタマイズ・ステータス・システム
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| /statusline | TUI(Text User Interface)のステータスラインフィールドをインタラクティブに設定 |
| /title | ターミナルウィンドウまたはタブのタイトルフィールドを設定 |
| /keymap | TUIキーボードショートカットを再マップ |
| /status | セッション設定とトークン使用状況を表示 |
| /ps | 実験的なバックグラウンドターミナルと最近の出力を表示 |
| /debug-config | 設定レイヤーと要件の診断情報を表示 |
| /stop | バックグラウンドターミナルの作業をキャンセル |
| /exit / /quit | CLIを終了 |
| /logout | Codexからサインアウト |
| /feedback | Codexメンテナーに診断ログを送信 |
特によく使う5コマンドの詳細
/plan — 実装前に方針を確認する
大きなタスクを始める前に/plan 機能Xを追加したいのように入力すると、 Codexは実際の変更は行わず、どのファイルをどう変更するかの計画を示してくれます。 コードを書かせる前に設計方針を合わせることで、 的外れな実装になって全部やり直し、という状況を防げます。 引数なしで/planと入力した場合はプランモードに切り替わるだけです。
/fork と /side — 会話の分岐
/forkはいまの会話を新しいスレッドに分岐させます。 「方針Aで実装してみたが、方針Bも試したい」という場面で、 元の会話の文脈を保ちながら別の実験ができます。/sideはより軽量な一時フォークで、「ちょっとここだけ確認したい」 というサブタスクに向いています。確認が終わったらメインの会話に戻る設計です。 どちらを使うかの判断基準は「探索の独立性が必要かどうか」です。 本格的な分岐探索には/fork、素早い脱線確認には/sideを使いましょう。
/init — プロジェクトへの初回参加
/initはカレントディレクトリのコードを解析し、 プロジェクト固有の指示ファイルAGENTS.mdの雛形を生成します。 このファイルにはコーディング規約・テスト方針・禁止事項・よく使うコマンドなどを記述できます。 以降のセッションでCodexが自動的に参照するため、毎回同じ指示を繰り返す必要がなくなります。 チームで使う場合はAGENTS.mdをGitにコミットしておくと、 誰がCodexを使っても同じ前提で動いてくれます。
/permissions — どこまで自律でやらせるか
/permissionsはCodexがユーザーの確認なしに何をできるかを設定します。 Autoモードは積極的に変更を進め、Read Onlyモードはファイル変更前に確認を求めます。 初めて触るコードベースや重要なリポジトリでは Read Only から始めるのが安全です。 慣れてきたらAutoに切り替えることで作業速度を上げられます。
/compact — 長くなった会話を整理する
長いセッションを続けるとコンテキストウィンドウが埋まってきます。/compactは会話を要約してトークンを解放するコマンドです。 Claude Codeにも同名の/compactコマンドがあり、同様の目的で使われます。 重要なやり取りが多い場合は圧縮タイミングを慎重に選ぶと良いでしょう。
Claude Code・GitHub Copilotとのコマンド対応表
同じ操作でも各ツールでコマンド名が異なります。代表的なものを比較します。
| やりたいこと | Codex CLI | Claude Code |
|---|---|---|
| 会話をリセット | /clear | /clear |
| 会話を要約・圧縮 | /compact | /compact |
| プロジェクト初期化 | /init | /init |
| モデルを切り替え | /model | /model |
| MCPツール確認 | /mcp | /mcp |
| プランモード | /plan | /plan(プランモード切替) |
| 会話のフォーク | /fork / /side | —(相当機能なし) |
さらに詳しく3ツールのコマンドを横断で調べたいときは、AIコーディングアシスタント コマンド検索を使うと「やりたいこと」から逆引きできて便利です。 Cursor・Aider・GitHub Copilotのコマンドも合わせて確認できます。
まとめ
- Codex CLIには全33個のスラッシュコマンドがあり、会話管理・プランニング・設定など8カテゴリに分類される
- /planは実装前の設計確認に、/forkは独立した実験用ブランチ作成に使う
- /initでAGENTS.mdを生成しておくと、チームで同じ前提を共有できる
- Claude Codeと同名のコマンド(/compact・/clear・/init・/model等)も多いが、挙動に差異があることがある
- コマンドを「やりたいこと」から横断検索したいときはAIコーディングアシスタント コマンド検索が便利
- Codex CLIは活発に更新されるため、最新情報は公式ドキュメントで確認すること